妊娠したら歯科医院に行こう!
〇妊娠したら歯の健康診断を受けましょう
歯や歯肉の病気は、最初のうちはあまり気がつかないものです。とくに、妊娠中はお口の中の健康が悪化しやすいので、妊娠したら早期に歯科医院で健康をチェックしてもらいましょう。
歯医者へ行ったら・・・
必ず妊娠していることを歯科医師に告げてから診察を受けましょう。その際に、最終月経や妊娠週数、出産予定日を告げてください。妊娠中の治療で最適な時期は、妊娠4ヵ月から7ヶ月の間です。この時期はいわゆる安定期で、流産の危険も少ない時期です。
歯科医師とのコミュニケーションをうまくとり、より良い信頼関係を築くことは、患者さんにとってもドクターにとってもストレスと不安を大きく減少させ、治療を成功に導く秘訣です。
治療に納得できない場合や、妊娠中毒症などの合併症をもっている方は、産科主治医と連絡をとってもらいましょう。
X線検査と投薬について
レントゲン(X線)撮影
妊娠中はできるだけ避けるべきです。ただ、どうしても治療上必要であれば、妊娠4か月以降の安定期に、プロテクターを使用して安全性を確保したうえで行ってください。撮影の場合には 歯科治療上の必要性をドクターから十分に説明してもらいましょう。
薬物の使用
レントゲン撮影同様に使用しないのが最善ですが、治療上必要な場合は慎重に使用しましょう。
抗生物質
妊娠8週以内は、胎児寄型の発生に影響するので避けたほうがよいでしょう。比較的安全な抗菌剤は「ペニシリン系」「セファム系」「マクロライド系」で、常用量で4〜5日までの服用とします。
鎮痛剤
動脈管収縮作用の強い薬剤を避けましょう。比較的安全な鎮痛剤でも、頓服として1日1〜2回までの服用がより安全です。(例/アセトアミノフェン、フェナセチン、塩酸チアラミド)
薬が必要な場合には 歯科医師から薬物の安全性を十分に説明してもらいましょう。