みや腫れなど、多くの人に悩みをもたらす親知らず。
あまり良いイメージのない親知らずですが、実は必ずしも生えてくるとは限りません。
親知らずが生えてこないと安心、と思われる人もいるかもしれませんが、実はそうとも限らず、より注意が必要になることもあります。
今回は、親知らずが生えてこない原因、そして注意が必要なケースについてご紹介します。
親知らずが生えてこない原因
親知らずは全ての歯の中で一番最後に生えてくる歯で、一般的には18歳前後から生え始め、遅い人では30代になってから生えてくる場合もあります。
しかし、全ての人に生えてくるとは限らず、25%くらいの人は、一生生えてこないと言われています。
親知らずが生えてこない場合、その原因には大きく分けて2通りあります。それは、「親知らずがそもそも存在しない場合」と「親知らずが何らかの原因できちんと生えてこない場合」です。
原因1:親知らずがそもそも存在しない場合
親知らずがない場合には、特に問題となることはありません。なぜかというと、親知らずは、現代人にとってはもはや必要のないものだからです。太古の昔には噛む役割を果たしていましたが、火を使うようになって食生活が変化するともに、その必要性は失われ、逆に問題を起こす原因になることが多い歯になってしまいました。
原因2:親知らずが何らかの原因できちんと生えてこない場合
親知らずが生えない場合に問題となりうるのは、「あるのにきちんと生えてこない場合」です。親知らずがあるのにもかかわらず、埋もれて出てこない場合、次のような問題を起こしてくる可能性があるので注意が必要です。
感染を起こす
親知らずの埋もれ方によっては、歯茎の溝から細菌感染を起こし、大きく腫れて痛みを起こすことがあります。
歯並びを乱してしまう
親知らずが倒れている、もしくは斜めになっていて、手前の歯に力をかけてしまうと、歯並びの乱れが起こってしまうことがあります。
嚢胞ができる
埋まった親知らずの周囲に嚢胞を作ることがあります。
レントゲンで親知らずの状態を確認しておきましょう
親知らずが埋まっていても、骨と一体化しているような場合には特に問題を起こさないこともあります。
ですが、埋まっている親知らずというのは目で見ても、詳しい状況がわかりません。
そのため、親知らずの状況は、10代後半、もしくは20代前半くらいになったら、歯科で一度大きなレントゲンを撮ってもらい、早めに抜歯をしておいたほうが良い状態なのかどうか、歯科医師と相談しておくことをおすすめします。