子どもの歯茎がプクッと腫れている場合、いくつかの原因が考えられます。
腫れ方にもいろいろなパターンがあり、対処法も原因によって違ってきます。
今回はお子さんの歯茎が腫れている場合に考えられる原因とその対処法についてご紹介していきます。
子どもの歯茎が腫れるパターンとその原因、対処法
歯の際の歯茎が赤く炎症を起こして腫れている
歯の際の歯茎が赤く腫れている状態は、歯肉炎が考えられます。歯ブラシを当てると血が出やすく、歯茎に歯ブラシが触れると痛みを感じます。
<原因>
歯磨きがきちんとできておらず歯垢が蓄積するケースがほとんどですが、中には口呼吸により歯茎が乾燥し、炎症を起こしている場合もあります。
<対処法>
歯磨き不足が原因の場合は、丁寧に歯と歯茎の境目を磨くことで2,3日もすれば改善に向かいます。
口呼吸が原因の場合には、早急に口呼吸に対する対処が必要です。
鼻呼吸を意識して行わせるようにし、改善が難しい場合には歯科医師に一度相談してみましょう。
歯茎にプクッと膿が溜まっている
歯茎にプクッと膿の袋ができているような状態です。
<原因>
神経を取った歯、もしくは神経の死んだ歯の歯根部分に感染が起こっていることが考えられます。
また、乳歯の抜ける時期が近づいて、歯根が溶けている段階で感染を起こしている場合にも、そのような状態になることがあります。
<対処法>
乳歯が抜ける時期が近付いている場合には抜歯が望ましいです。
歯根の周囲に膿だまりがあり、生え替わりまでまだしばらくかかる場合には、根の治療を行う場合もあります。
歯茎が赤く、強い痛みがある
何もしなくても痛い、少し触れるだけで激痛があるという状態です。
円形の白い潰瘍が目立つ場合もあります。
<原因>
歯茎に赤く炎症があり、強く痛む場合には、アフタ性口内炎が考えられます。
体力や免疫低下、栄養不足の時に起こりやすい傾向があります。
<対処法>
自然治癒しますが、栄養、休息を十分に取ることが大事です。
早く症状を和らげたい場合には、歯科医院で軟膏の処方、レーザー治療をしてもらうという方法もあります。
お子さんの歯茎の腫れは、上記の場合がほとんどですが、中には新しく生えてくる永久歯の影響で腫れることもあります。
いずれにしても一時的な腫れならば問題ないことがほとんどですが、長く続く場合や苦痛を伴う場合には積極的な歯科治療をした方が良い場合もありますので、おかしいと思ったら放置せずに歯科医院を受診するようにしましょう。