歯を失うだけじゃない歯周病の恐ろしさ
歯周病は、国民病とも言われているほど多くの人がかかってしまっている病気です。
放っておくと歯が抜けてしまう病気だということは、多くの人が漠然と分かっていることだと思いますが、進行すると体の健康まで奪ってしまう恐ろしい病気なのをご存知でしょうか?
具体的に見ていきましょう。
歯周病が進行すると起こってくること
見た目への影響
歯周病が進行してくるにつれ、歯肉(歯ぐき)が下がって歯が長く見えるようになります。また歯と歯の隙間があいてきますので、見た目が老けて見えるようになります。さらに進行すると、歯が移動し始め、歯並びがずれてきたり、前歯が出っ歯になるなど審美面でも影響が出てきます。
痛み・腫れ
歯肉(歯ぐき)が下がってくると、歯の根っこが出てきて冷たいものがしみるなどの「知覚過敏」の症状がでたり、さらに重度になると、歯肉(歯ぐき)が膿をためて大きく腫れ、強く痛む場合があります。
食事への影響
歯周病が進行するにつれ、食べた物がつまりやすくなったり、重度になって骨の支えが少なくなると、歯がグラグラしてものが噛みにくくなります。そして最終的には歯が抜けて、全く噛めなくなってしまいます。
口の不快感
歯周病が原因となり悪臭を放ちます。「たまねぎや卵の腐った臭い」や「ドブの臭い」「生ごみのような臭い」などと表現されるような特有の不快な臭いを放ち、歯周病の進行とともに強くなる傾向があります。
全身の健康への影響
歯周病の原因となる細菌が出す毒素が血管に入り込んで全身に回ったり、口から肺の方へ入り込むことで体のあちこちに病気を引き起こすことがあります。