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顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全 | 常滑市 歯科 小児歯科 矯正歯科 は中村歯科医院

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全

歯列不正・顎関節症・歯ぎしり・かみしめ・睡眠時無呼吸症候群・・・

あなたのお口の中のその症状は、顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全が原因ではないでしょうか。

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全とは

「顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全」という言葉を初めて聞いた方も多いと思います。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、顎や顔面の成長が十分に行われていない状態、ということです。

顎というのは、体の成長とともに、成人するまで成長していきます。しかし、顎は「様々な刺激を受けながら成長していく」という特殊な性質を持っており、十分な刺激を受けなければ成長も不十分になってしまいます。そうすると、顎が小さくなってしまったり、顎の変形が起こってしまったりすることがあります。

結果として、「歯並びが悪い」「歯ぎしりや噛みしめ」「顎の痛み」「口が開けにくい」「睡眠時無呼吸症候群」というようなものが起こってくることになります。

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の原因は

顎の骨が健全に発育するためには、口周囲の筋肉が正しく使われていることが必要不可欠です。顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の原因は、主に間違った口腔習癖が関係していると言われています。

間違った口腔習癖

口腔習癖とは、口に関係する癖のことです。子供は本来、正常な顎の発育をする能力を持っていますが、唇や頬の筋肉の使い方、舌の使い方がおかしいと、顎の成長不足を招きやすくなります。例えば、次のような口腔習癖が挙げられます。

舌の位置
食べたり喋ったりしていない時、舌は上顎の天井部分(口蓋)についているのが本来のポジションです。しかし、アレルギー鼻炎などにより鼻づまりが長引くことなどが原因で口呼吸になると、舌は低い位置に置かれて(低位舌)、上顎の成長が十分に行われなくなります。
■間違った飲み込み方
ものを飲み込む際に、舌が前方に出て、下唇を必要以上に動かすような飲み込み方をしている場合も、顎の成長を妨げます。
■よく噛まない
やわらかいものばかり食べていて、よく噛まないと、口周囲の筋肉や舌の筋肉が発達せず、顎の成長がうまく行われません。

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の簡単な見つけ方

次のような特徴がある場合、顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の疑いが高いと言えます。

  • 歯並びがガタガタである
    歯の重なりが多い、デコボコな歯並びの場合です。
  • かみ合わせが深い(ディープバイト)
    かみ合わせた時に、下の歯が上の歯で隠れて見えないような深いかみ合わせの場合です。
  • 顎が痛い、口が開きにくい、または開閉時に音がする(顎関節症)
    顎の関節や噛む筋肉の痛み、大きく口が開けられない、口の開閉時に雑音がする場合です。
  • 舌に歯型がついている
    歯の側面に歯型の痕がくっきりと残っている場合、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性が高く、顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全が原因の可能性があります。
  • 口呼吸をしている
    口呼吸が長期間癖になっているほど要注意です。
  • いつも口をポカンと開けている
    普段、口をポカンと開けていることが多い場合、口呼吸になっていることが考えられ、それが口周囲の筋力不足を招いて顎の成長がうまく行われない可能性があります。
  • 口を開けてものどちんこが見えない
    顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全により歯並びが狭くなって、舌が喉の奥に引っ込んでしまい、のどちんこが見えなくなっていることが考えられます。
  • 舌ったらず
    舌が前に出せない、舌ったらずな喋り方の場合、舌による顎の成長が十分に行われていないと考えられます。
  • 睡眠時に呼吸が止まることがある
    顎がきちんと成長していないと、舌の収まるスペースがなく、喉の方に落ち込み、睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなります。
  • 頭痛・肩こりに悩まされることが多い
    口周囲の筋肉のアンバランスが周囲にも影響し、頭痛や肩こりなどを起こしやすくなります。

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の症状

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の症状は、赤ちゃん、子供、大人の場合でそれぞれ症状に違いがあります。当てはまる項目が多いほど、顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の可能性が高くなります。

赤ちゃんの場合
哺乳時 ・母乳が吸えない
・授乳時に目をつぶっている
・授乳時にすぐ疲れてしまう
・授乳中にお母さんの目を見ない
・授乳時に空気をよく飲んでしまう
・授乳時によく嘔吐する
呼吸時 ・唇の色が悪い(紫色)
・鼻が詰まっていて口で呼吸をしている
・眠りが浅い
・いびきをかく
・泣いているときに呼吸が止まっていることがある
体の特徴 ・泣く時舌が上に上がっていない
・生まれた時に手を握りしめていなかった
・指が細い
・腹筋が弱い
・体が後ろに反り返っている
・仰向けに寝ずに、横を向いて寝る
・下顎が小さい
・体が硬くて抱っこしづらい
精神的特徴 ・視線が合いづらい
・コミュニケーションがなかなか取れない
・人見知りをする
・長泣きが多い
・どうして泣いているのかわからない
・泣声が甲高い
・笑わない
・臆病
子供の場合

次のうち1つでも当てはまる場合には、早めに受診してください。

□ 歯並びがよくない
□ 受け口(反対咬合)
□ かみ合わせが深い(噛みあわせると下の歯が見えない)
□ 下の顎が小さくて引っ込んでいる
□ 口呼吸をしている

次のうち4つ以上当てはまる場合には、なるべく早めに受診してください。

□ いつも口をポカンと開けている
□ 目がとろんとしている
いびきをかく
□ 眠りが浅い
□ 寝汗をかく
□ 食べる時飲み物で流し込むように食べる
□ 食べるのが遅い
□ オエっとなりやすい
□ 風邪をよく引く、長引く
□ 扁桃腺が弱い
□ 鼻がよく詰まっている
□ 多動傾向がある
□ 集中力がない
□ 朝なかなか起きない
□ 顔に生気がない
□ 不安・うつ状態になりやすい
□ 攻撃的
□ 引きこもりがち
□ 物覚えが悪い

大人の場合

次の症状に当てはまるものが多いほど、顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の可能性が高いと言えます。

□ 歯並びが悪い
□ かみ合わせが深い
□ 顎関節症(顎の痛み、口の開け閉め時の雑音、口が開きにくい)
□ 口呼吸
□ 口を開けた時にのどちんこが見えない
□ 頭痛、肩こり持ち
□ 歯ぎしり、食いしばりがひどい
□ 下顎が引っ込んでいる、小さい
□ 睡眠時無呼吸症候群である
□ 食べる時に飲み物がないと食べにくい
□ 舌が前に出ない
□ オエッとなりやすい
□ いびきをかく
□ 冷え性
□ アトピー体質
□ 滑舌が良くない
□ 自律神経失調症
□ 情緒不安定
□ ストレスを感じやすい
□ 不満を感じやすい
□ 引きこもりがち
□ 不眠症、眠りが浅い

なぜ、今この症状が出ているのかを追求し、加療することが必要です

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全は、顎の成長が行われている成長期に適切な対処をすることで改善させていくことが可能です。上で挙げた症状を見つけたら、なぜ今この症状が出ているのか?ということを追求し、次のように細かいステージに区切って、各ステージに適した方法で成長を促していくことが大切です。

① 乳児期 0~1才
② 幼児期 1~6才
③ 学童期 
 (1)小学校低学年 6~9才位まで
 (2)小学校高学年 9~12才位まで
④ 青年前期(中学期) 12~15才まで
⑤ 青年中期(高校期) 15~18才まで

第二大臼歯(7番)が噛み合うようになる14才以降は、顎の成長の多くは期待できなくなってしまうため、噛み合わせの加療が中心となります。

成長が大きく期待できる時期を逃さないよう、早期発見・早期加療が大変重要です

1. 顔を前下方ではなく、前方方向へ成長させることが大切です。
なぜかと言うと、気道(呼吸の道)の内容を大きくし、将来楽な呼吸を確保する為です。
2. その為には、顎(アゴ)を ①前後方向 ②左右方向 ③上下方向 3つの方向に成長させることが大切です。
理想的には、①前後方向 ②左右方向の成長は、犬歯(3番)がお口の中に萌出する10~12才までに、③上下方向の成長は、第二大臼歯(7番)が咬み合う14~17才までに成長を完了させることが重要です。

なぜ歯並びは悪くなるのでしょう?

歯が生えるスペースが足りないのです。ガタガタ歯並びはあごの成長不足の結果です。口が開いていると前歯が前に出てしまいます。

◆ 歯は並びも大切ですが、それよりも使うことの方がもっと大切です。
◆ 歯を正しく使うことでアゴを含む顔が発育します。
◆ 顔が正しく発育すれば歯は正しく並びます。

顔の成長は6才までに80%が完了します

1. 顔の成長は6才までに約80%が完了します。
2. 6才から10才までは成長が減速します。
3. 10才から2回目の成長スパートが始まります。
4. 女の子は14才、男の子は17才まで成長します。

歯並びが悪くなる原因の多くは6才までのアゴの成長の不足なのです。永久歯が生えてくる場所が足りなくなってしまったのです。永久歯の本数が増えるにしたがって歯並びは乱れてしまいます。成長が足りないまま歯が生えてしまうと、歯並びはガタガタになってしまいます。正しい成長に追いつくように治療してあげる必要があります。

顔が成長するためには発育刺激が必要です
咬むことが発育刺激になります。正しく咬むことによって顔の骨に力が伝わり、その刺激で顔の骨が成長するのです。ですから、正しく咬むことがとても大切です。

正しい食生活について

1.正しい姿勢で食事をしましょう

足は床についていますか?
足がついていないとしっかり咬めません。

◎ 踏み台を置きましょう。

◎ 床に座る場合は正座をしましょう。

 

2.食材を選びましょう
よく咬むために繊維質を多くし、煮込みすぎない。

3.食卓から水やお茶をなくしてください
水分を取りながら食べると咬まずに流し込んでしまいます。

4.15分以上かけてリズミカルに咬みましょう
早食いしない。TVを見ながらダラダラ食べない。

5.前歯でかぶりつきましょう
一食に一品は前歯でかぶりつく様な物を食べましょう。切らずに出せるおかずはそのまま出しましょう。海苔で包んだおにぎりや食後のデザートでもOKです。

前歯の根は長くて鼻の穴付近まであります。したがって前歯で咬むことで刺激が伝わり、上アゴが成長します。顔の70%が上アゴでできているので前歯でしっかり咬むことにより、目や鼻まで変化します。きれいな顔に成長するために前歯をしっかり使いましょう!

悪い癖を治しましょう

口をしっかり閉じましょう
口が開いていると成長の方向が下向きになって、鼻の下が長い顔つきになってしまいます。口を閉じることはきれいな顔に成長するためにとても大切です。

口を閉じる練習

● 口を閉じるというのは無意識にすることなので直そうとする自覚が大切です。「口を開けていると変な顔になっちゃう。変な顔になりたくない。」と自覚しましょう。
● 家族の協力が必要です。やさしく気付かせてください。決して強く言わないようにしてください。言う方も言われる方も嫌にならないように気を付けましょう。

への字の口が治り、分厚い唇もきれいな唇になります。

顎(アゴ)・顔(カオ)成長不全の加療

治った症例1:T・Y ♂5才

治った症例2:T・S ♀50才

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15:00~20:00
(土曜日午後 15:00~18:00)
電話 0569-43-7077
休診日 日曜、祝日、不定休有り
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